
リスク
Risk


建設業における経営課題を解決するためのシステム化構想策定
およびシステム導入支援
当クライアントであるプレハブ建築メーカーは、事業拡大によりERP導入プロジェクトを社内で立ち上げましたが、トップダウンのみでプロジェクト課題を設定し、現状の課題整理プロセスが割愛されていました。その結果、改善策と新業務定義が行えず、“システム導入”が目的化していました。また、ユーザー部門・IT部門間の信頼関係やコミュニケーション不足により、目的目標の認識が不一致となっていました。
そこでEYは、クライアントの課題を解決することを念頭に、「ビジネス課題の解決の打ち手となるシステム導入」に向けて、システム化に関する目的や目標を以下の通り改めて設定しました。また、解決すべき課題を明確に捉えてTo-Be策定を支援し、あるべき姿に沿ったシステム選定や導入に関する伴走支援を実施しました。
- 生産性向上
- 分析可能性の拡大
- 決算早期化
- 内部統制強化
- システム拡張性確保
EYの体制とそれぞれの役割
デジタルリスクチームは大規模システム開発の構想策定経験を有するメンバーや、他社販売・生産に係る業務プロセス知見を有するメンバーを含めた体制で、以下の役割を担いました。
- PMO支援
- システム化構想策定(As-Is分析、To-Be策定)
- ベンダー選定
- プロジェクト伴走支援(要件定義~設計開発~UAT、移行)
また、Technology ConsultingチームやEY新日本監査法人とも協働しました。
- Technology Consultingチーム: ERPの技術情報や他社における導入事例の提供
- EY新日本監査法人: 過去に監査クライアントであった経緯があり、業務プロセス等の知見提供
クライアントに提供したEYならではの価値
過去監査クライアントであったことによる、EYとの良好かつ継続的な関係性の維持、およびEYの強みであるEY内チーム連携を通じて、クライアントに対して連続性のある支援を提供することができました。
- 過去のデリバリーチームとでコラボレーションすることにより、深くクライアント業務を理解した上で高い精度のTo-Be助言を実施することができました。
- 建設業界のBPR経験値による業務・ITの仮設を基に、課題抽出とTo-Be像策定の品質とスピードを向上することができました。
- 大規模システム開発に係るプロジェクトマネジメント経験値により計画通りの工期、品質、予算を確保することができました。
- EYの上記価値に対するクライアントの評価が高く、3年間連続性のある支援を提供することができました。

プロジェクトにおける困難点
- プロジェクトの失敗からの再開に当たり、現場メンバーはシステム更新に対する不信感がある状態からのスタートでした。プロジェクトメンバーの意識醸成やゴール共有に困難がありましたが、部門最適ではなく全社最適を目指して業務改革に取り組むことで現場の業務を効率化できることや、事業目標を達成することをプロジェクトリーダーと共に丁寧に説明することにより、メンバーが自分事化し、One Teamとして一体感を持って進めることができました。
- クライアントの一部メンバーが業務多忙でプロジェクトに参画できないことがありましたが、プランを柔軟に見直し、調整することができました。
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