- 2022年2月8日
- Building a better working world
- 第01号
経済で社会平和を、日本から。
EYSC代表取締役社長 近藤、新入社員と
コンサルティングの未来を語る。
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 代表取締役社長
近藤 聡
新入社員
M.N
重要な点は、⾊々な側⾯でルールを⾃ら作り出すことだと思うんです
M.N
7月に、コンサルティングのビジョン「経済で社会平和を、日本から。」※1が策定されました。その際に込められた思いや真意をお話ししていただけますでしょうか?
近藤
今までどちらかというとコンサルティング会社はクライアントの問題を解決することによって報酬をいただいて動いていました。ただクライアント1社に対応していても、地政学の問題を解決できないし気候変動も解決できない、コロナの話も何もできませんということになります。そこに我々がパーパスであるBuilding a better working world※2に向かおうとすると、どうしても政治 それから我々が主たるサービスを提供している経済、そして官界、学界、NPOやNGOと一緒に組んで何かをやらないとできないということになります。
重要な点は、色々な側面でルールを自ら作り出すことだと思うんです。例えばLong-term value(長期的価値)について言えば、財務的な指標は過去にルールを策定してそれが会計基準に落とし込まれているわけですが、では今度、非財務的な指標が必要になったときに、どんなものを策定すればいいのかと。これはEY自身も今struggleしていて、Long-term valueとして、何を自分たちとしても取り組んでいくのかというようなことも検討しています。ただこれを自分たちの基準作りに終わらせず、社会に広めていくためにルール形成していく。最後は、モノによっては法律に落ちるものもあれば、モノによってはそうではない経済界のルールに落ちるものもあると思いますが、やはりルールメイキングというのが基本的なコンセプトになると思います。
成長した後に利益を生み出していくという、いわゆる経済的価値については、自分自身が見ていてもEYは伸びていっているので、すごく手応えがあります。片側でEYはEY Ripples※3やいわゆるDE&Iに関わる女性アスリート支援など、いろいろなことをやっていますよね。それによって直接的に利益が生み出されるわけではないですが、他方で、Building a better working worldを達成しようとすると、EYだけが頑張ってもダメなんですよね。
経済界でやっているクライアントワーク、プラス政官学界ともつながないといけないし、逆にNPOとかNGOともつなげていって一緒に協働していくということがないといけない。EY Ripplesの一環でプロボノワークを行うような活動もその一つです。なので、 Building a better working worldをやろうと思ったらこういう活動がないといけないですね。ポイントは、経済の方がすごく優れている会社があったときに、DE&Iを根っこにしたカルチャー的な部分が欠落しているとするじゃないですか。そうすると、お金を稼ぐような、経済的利益を追求するところというのは比較的簡単ですが、社会的価値の方をあるレベルまで持ち上げるには、よっぽどの信念とそれに対する本気度がないと上がらないですよね。
EYの場合はこちら(カルチャー的な部分)が成り立っているのですが、経済的価値を追いつかせるということができると、さらにいい会社になると思いますよね。
M.N
カルチャーと言えば私の同僚たちは海外大出身者や留学経験者が半数以上だと思います。その同僚たちは、自分の英語という強みを生かせる案件に入っていて、英語で会議しているのもよく見ます。EYには本当に英語を使って仕事をする場が備わっていると思います。
近藤
そうですね。そういう国際的なセンスもEYにはありますし、あとは非常にフレンドリーで明るい。みんなすごくいい人なんですよね。度合いが他と比べてみても、すごくいいので、逆にビジネスだけに比重を置きたいと思っている人からするとあまり馴染まないかもしれないですね。
自分自身のパーパスとファームのBuilding a better working worldというパーパスをつなげていけば、EYは多分すごく楽しいんじゃないかなと思いますよね。