ファイナンス
Finance
アジャイルファイナンス(プロセス改善)
大手広告代理店における決算早期化支援
現代の経営判断は、VUCA(Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity)により、これまで以上に不確実で複雑なものとなっています。このような環境下では、経営層が直面する判断の難しさが顕著になっています。
そのため、経営層においてはできるだけ新しい情報で早期の経営判断が求められています。
そういった中で広告業界におけるリーディングカンパニーであるクライアントにおいても決算情報を早期に経営層に共有し、タイムリーな経営判断を実行する必要性から決算の早期化が喫緊の課題となり、Finance 知見および業務/システム知見まで幅広く有する私たちのチームにて約3年にわたり支援している事例をご紹介します。
EYの体制とそれぞれの役割
日本国内数十社のグループ各社を対象とした支援を実施しました。
会社の形態や規模・経理部門の体制をもとにそれらを3つに分類し、それぞれについて現状調査・課題整理と対応策の策定、施策の改善や進捗管理等を支援しています。
クライアントに提供したEYならではの価値
過去の事例から得られる知見や、蓄積されたアセットを活用して推進を図っています。
管理会計・財務会計両領域において幅広く当クライアントを支援しているEYの強みを活かし、各PJで横連携をとり、クライアントにとって最適な対応を検討しています。
クライアントとのコミュニケーションも活発に行い、各業務領域や監査等幅広い部署と連携しながら、不安・不満の種を生まない、もしくは早期に解消する関係性の構築も重要視しています。
プロジェクトにおける困難点
単に各社における個々のプロセスを改善することにとどまるのではなく、グループ全体としての効率化・高度化につながる支援が求められます。
グループ内では組織再編・統合やシステムリプレース等変化が重なり、それらと並行した取り組みが求められることから、システムによる効率化等に依存するのではなく、課題の本質を見極めたプロセスの改善や標準化を目指しています。
例えば、会社規模や業態をもとにモデルケースとなる会社を定め、軸となるプロセスを設計したうえで、各社調査を踏まえて他社でも適用可能な形に整理し、グループにおける標準的な早期化後のあるべき姿として各社に展開したことも、そのひとつです。