ファイナンス
Finance
グローバルビジネスサービス(GBS)
大手電機機器メーカーにおけるグローバルでのシェアードサービス立ち上げ支援
日系企業のクライアントは、コスト削減とガバナンス強化を目的に、グローバルで自社のGBSを立上げ、海外グループ会社のバックオフィス業務を自社GBSに移管することを目指していました。
このような課題に対して、EYは包括的な業務移管の計画策定、グローバルにおける自社GBSの立ち上げ、グローバルベンダーとの交渉戦略、マネジメント層や関係部門との合意形成を支援いたしました。クライアントの目標達成をサポートに至った事例をご紹介します。
EYの体制とそれぞれの役割
EY Japan、EY India、EYグローバルサポートチームのグローバルメンバーから構成される混成チームにて、各メンバーがそれぞれの専門分野での知識と経験を生かし、協力しながらプロジェクトを推進しました。
各チームの役割は下記です。
- EY Japan:GBS立ち上げや業務移管に関する高い経験値を持つメンバーが参画し、HQに対して、全体方針や戦略的なアドバイスの提供、および、マネジメント層との合意形成をサポート
- EY India:インド現地にいるGBS立ち上げ及び業務移管の実行経験があるメンバーが参画し、現地でクライアントIndiaチームの実行をサポート
- EYグローバルサポートチーム:GBSのメソドロジーやベストプラクティス、グローバルにおける先進事例を提示することで、EY Japanをサポート
クライアントに提供したEYならではの価値
日本企業におけるGBSの活用はまだそれほど普及していない中、EYはGBS全般のみならず、GBS立ち上げおよび業務移管の分野でも豊富な経験があります。
そのため、多様なクライアントに対する対応力と、過去のプロジェクトから得たノウハウに基づく高品質なサービスを提供することができ、また、EY IndiaやEYグローバルサポートチームと密接に連携し、インド現地の状況や規制、商習慣に熟知したサポートが実現できました。
参画するSMEの経験と知見を生かし、プロジェクトの本来の目的から逸脱することなく、クライアントの経営改善に貢献いたしました。
プロジェクトにおける困難点
クライアントの社内にはITシステム導入など他にもプロジェクトが存在しており、これらとの調整が大きな課題でした。
プロジェクトのスケジュールや予算に影響を受けることが多く、変更や方針の見直しが頻繁に発生している状態だったため、さまざまなシナリオを想定し、クライアントと密に議論しながら柔軟に対応していきました。
また、クライアントがグローバル展開しているため、多数のステークホルダーとの合意形成が必要でした。
状況が不透明にならないよう、コミュニケーションを慎重に行い進めていきました。
コンサルタントとしては、クライアントとの密なコミュニケーションが必要となりますが、海外出張や海外メンバーとのミーティングを通じて、現地の方の進め方や考え方、コミュニケーションポイント等を学びながら、EYが “One Team”としてクライアントを支援することはとてもやりがいがあります。