組織・人材マネジメント
People Consulting
グローバルタレントマネジメント方針策定およびそれを前提とした
SAP SuccessFactors導入支援
クライアントはグローバル展開している事業競争力の強化を目指し、グローバルで統一された人材マネジメントの仕組み構築を必要としていました。
そのため、次世代後継者/優秀人財の発掘・育成、外部人材の獲得、社内の優秀人財リテイン、年功序列型からの脱却、職務型人事制度への転換を目指していました。
EYの体制とそれぞれの役割
EYSCのみで延べ30名以上が参画した大型プロジェクトです。
EYのPeople Consuting(以下PC)の中のHR Transformation(以下HRT)チームが統合EP/EMを務め、グローバルチームとしてあらゆるリソースをフル活用しながら支援を行いました。
(1)グローバル人材マネジメントポリシー策定、及び各種関連人事制度設計支援として、Global Gradeの設計・導入、グローバルに統合した評価制度(MBO+Competency)の設計・導入、職務評価・職務定義書の作成支援と後継者管理スキーム策定とプロセス定義をPeople Consulting内のOrganization Workforce TransformationチームとReward&Transactionsチームで実施
(2) SAP SuccessFactors(SF)グローバル導入支援として、GlobalでSFのEC,PMGM,SPCDP、JapaリージョンとしてEC-Payroll,VLMS、EMEAリージョンとしてEC-Time, CompensationをPC HRTチームを中心にEYSCのテクノロジーコンサルユニットのサポートやEY Germany, EY Belgium, EY Austria, EY Spainから構成されるEMEAチームとの協業、全体のConfiguration・開発・単体テストにはGDSリソースをフル活用し、大規模な体制で実行
クライアントに提供したEYならではの価値
グローバル変革を実行・運用するグローバル統合プラットフォームとしてHRIS導入展開の推進支援を行うため、人事制度設計とシステム導入という大きく2つのワークストリームを同時並行でプロジェクトを遂行しました。
グローバル人材マネジメントポリシー策定、および各種関連人事制度設計支援
- Global Gradeの設計・導入、グローバルに統合した評価制度(MBO+Competency)の設計・導入
- 職務評価・職務定義書の作成支援と後継者管理スキーム策定とプロセス定義が主なスコープ
- 特定人材層(日本:管理職以上 / 海外:VP以上)から、段階的に各地域へ制度・システムを導入
- グローバル共通Guiding Principleを本社主導で策定、タレントマネジメントにおいて重要な項目はグローバルで仕様を統一する一方、リージョンの自由度を許容する領域を残す柔軟な導入アプローチを採用
SAP SuccessFactorsグローバル導入支援
- グローバルでSFのEC,PMGM,SPCDPを導入し、リージョン固有の導入として日本においてはEC-P,VLMS、EMEAではEC-Time,Compensationを導入
- 各リージョンのSF導入に際し、リージョンのマチュリティを考慮してHQ主導と現地EYサポートの下におけるリージョン主導の両パターンの導入モデルを採用
プロジェクトにおける困難点
私たちのチームだけでなく、EYSCの他のチーム、そしてEMEAとかなり密に連携してプロジェクトを推進した点が非常に難易度が高かった部分でした。
ベストプラクティスモデルであればグローバルテンプレートを開発し、できるだけプロセスをグローバルに統合するものの、クライアント事情でリージョン固有要件を一定程度許容するという方針が出ていました。
そのため、EC導入をJapanとEMEAで同時並行で実施したことにより、それぞれのリージョン固有要件からくるデザインのコンフリクトや、一方の作業でもう一方の作業の手戻りがあることなどが容易に発生し得る状態だったため難易度が高かったプロジェクトでした。