サプライチェーン
Supply Chain & Operations
Planning×PLMのクロスオファリング支援
B2B事業からB2B+B2C事業への事業転換を図る中で、商品在庫と廃棄損の拡大が大きな課題となっていました。商品開発に重きを置いていたため、上市後の適正な商品管理が十分に行われていなかったことが欠品や過剰在庫、廃棄を招いている要因でした。
そこでEYは、商品ライフサイクルが短く、需要の変動が大きいB2C商品の特徴を踏まえたサプライチェーンの変革をご提案いたしました。具体的には商品ライフサイクル管理(PLM)の高度化と、販売・運用計画(S&OP)の導入支援です。在庫削減と廃棄損の削減をするだけでなく、市場変革への対応力を高めることでクライアントの事業転換の実現をサポートした事例をご紹介します。
EYの体制とそれぞれの役割
SC&Oメンバーを中心に、マネージャー、シニアコンサルタント、コンサルタントで複数名のチーム体制を編成しました。
SC&O内の特定チームではなく、複数のチームから適切な知見を持つメンバーを選出したことでクライアントへの価値提供を最大化することができました。
クライアントに提供したEYならではの価値
Product Life Cycleに合わせて在庫管理のパラメータを変えることにより、販売機会の最大化と在庫削減・廃棄損の削減を高次元で両立することを志向しました。
また、S&OPやPLMにおいて変革を施すことで商品在庫や廃棄損の拡大のみでなく、開発リードタイムの短縮、開発コスト低減、供給リードタイムの短縮、生産・調達コスト低減といった副次的効果も実現できました。
プロジェクトにおける困難点
多くの商品は製造コスト低減のために中国のサプライヤーに生産を委託しており、調達リードタイムが長く最小生産ロットが大きかったことが在庫水準削減のボトルネックでした。本取り組みにおいてはProduct Life Cycleに合わせてロットサイズを変更するといった工夫も講じる必要があったのが困難点でした。
さらに、当初の課題は事業転換に基づく商品在庫と廃棄損の拡大への対策だったものの、よりバリューを発揮し改善を図るためには調達リードタイムにも目を向ける必要がありました。「短縮を行い市場変化への対応力を高めること」もテーマとして取り上げ、継続的な支援を推進しています。