EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)

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金融サービス・テクノロジー・コンサルティング
Financial Services Technology Consulting

変わろうとする金融業界、外部から全力支援

金融サービス・テクノロジー・コンサルティングは、金融セクターのクライアントに特化し、テクノロジーを軸にしたソリューションを提供するユニットです。金融ビジネスは社会の重要なインフラであり規制の順守が高いレベルで求められます。金融業界は、フィンテックの台頭を背景にDXが急務になっています。金融サービス・テクノロジー・コンサルティングはEYのグローバルソリューションも活用し、お客さまの変革に寄り添い、金融市場の革新を支援しています。

Yukiko

2018年にEYに入社。前職はメガバンク子会社においてシステム開発に従事。主に海外拠点向けシステムの設計・開発を担い、拠点のフロント・勘定系から情報系、リスク管理まで、銀行業務に関わる一連のシステムを幅広く担当。現地拠点での支援も多く経験。
EY参画後は、銀行・保険会社向けにITコンサルティングに従事。銀行領域では、前職の経験を生かしてリスク領域における事務改善に関わる業務を担当。保険領域では、EYグローバルのソリューションを日本の保険会社に導入するエンゲージメントにおいて、EYのオフショアチームと連携しながら、構想策定から導入まで一連のデリバリーを推進した。

Takeru

国内銀行系SIerを経て2022年にEYに入社。銀行系SIerでは業務効率化・最適化プロジェクトの中でRPA開発・導入や新規会社立ち上げを経験。より上流の構想策定に関わることでクライアントの課題解決に貢献したいとの思いを抱きコンサルタントへの転職を決意。EYジョイン後は国内メガバンク向けのシステム開発案件において、前職経験を生かす形でプロジェクトマネジメントを通じた実行伴走支援を行うだけでなく、上流の構想策定・要件定義まで幅広く支援。これまで金融犯罪対策や事務システム再構築の構想策定などに参画。
オフの日は野球やゴルフなどの野外活動だけでなく、趣味のシミュレーションゲームで一喜一憂しながらマイペースにリフレッシュしている。

業界の危機意識強くコンサル需要拡大

金融サービス・テクノロジー・コンサルティングは金融業界向けのテクノロジーコンサルティングを手掛けていますが、それぞれどんなプロジェクトに携わっていますか。

Takeru

2022年の入社以降、メガバンクの金融犯罪対策のモニタリングを高度化するプロジェクトマネジメント支援に参画してきました。2年近く関わり、その後はメガバンク向けの業務標準化のプロジェクトを支援しています。

Yukiko

2018年に入社後、最初の3年はTakeruさんと同じく銀行向けの金融犯罪対策のプロジェクトマネジメントなどを担当しました。直近では日本の生命保険会社にEYのグローバルソリューションを導入するプロジェクトに参画しています。

Takeru

開発の支援は要件定義と設計から始まり、最初から最後まで支援すると長くなることが多いですね。

堅い業界というイメージがある金融機関向けのコンサルティングは、特有の難しさがありそうですが、実際はどうなのでしょうか。

Yukiko

おっしゃる通り金融系のシステムで求められる品質は、他の業界に比べるとかなりの高水準だと思います。他のセクターの仕事をすると逆にびっくりすることもあります。

Takeru

法規制や当局対応があるところで原理原則をしっかり守っていくという意識が非常に高い業界ですが、それが時に現行主義と言うか、今あるものを変えたくないという意識にもつながる時もあります。

Yukiko

大きくガラッと変えていくことをあまり好まれない傾向は感じますね。ただ、金融機関の将来への危機感はとても強く、変わらなければという思いもあります。内部の取り組みでは限界があることをテクノロジーベースで支援する私たちへの期待は大きく、私がEYに入社してからユニットのメンバーも3倍近くに増えました。変わりにくい組織や文化をどうしていこうかという相談は非常に多く、需要に応えるためチームを拡大しています。

銀行系エンジニアからコンサルに

2人とも前職は金融機関系IT企業ですね。

Takeru

銀行系のシステム子会社で働いていました。社内ベンチャーに近い組織で、チャレンジ志向の上司に鍛えられながら、やりがいのある開発の仕事をしていました。その上司が異動して組織の方向が変わり、自由度の高い仕事ができなくなるかもしれないと感じたことが転職を考え始めたきっかけです。

Yukiko

同じく前職は銀行のシステム会社で、長く在籍していましたが組織文化が徐々に苦しくなって……。これまでのやり方や組織の論理が優先されることが良いと感じられないことが増えてきたタイミングで、職階が上がってもこの状態が続くなら、立場を変えて本当に必要な改善ができる仕事をしたいと考えるようになりました。

そこでコンサルティングファームへの転職を考えたのですね。

Takeru

前職では上司がプロジェクトのブループリントを描き、そこから先を私が任せてもらう役割分担でしたが、ブループリントを描く時点から担当することが目標でもありました。SEの立場でもできるのですが、第三者的な立場で自由度の高い提案が行えるコンサルタントの方が、目指すキャリアに近いと考えました。
実は父がコンサルタントで、私が高校のころから仕事について聞いていたので、頭に浮かんだというのもあります。当時はよく分かっていなかったですけど(笑)。

Yukiko

私は決断が早くて組織がフラットな企業に転職しようと思っていました。今だから言えますが、銀行にもコンサルタントは多く参入していて私は「勝手なことばかり言っている」と、あまりいいイメージを持っていませんでした。ただ、彼らが何を思って行動しているのかに興味があって、社会見学のつもりで応募しました。
前職で関わりのあったコンサルティングファームを避けたこともあり、コンサルティング業界はEYしか応募していません。面接で会う方がフランクで、柔軟さを感じたのが入社の決め手になりました。

Takeruさんはコンサルティングファームを複数社比較検討しましたか。

Takeru

はい。テクノロジーに強いコンサルティングファームを数社検討しました。その中でEYは面接で自分との相性の良さを感じたことと、組織として大きすぎなかったことが大きな魅力でした。前職もベンチャーのような組織でその雰囲気が好きでしたし、大きな組織で決められたことをやるよりは、先端の領域で知恵を絞ってチャレンジしたかったので。

意見や文化の相違を建設的に着地させる

実際に働き始めていかがでしたか。

Takeru

面接では個性的な人と多く会いましたが、入社してみたらそうでない人もたくさんいて、それは入社前のイメージと違ったところです。いろいろな人がいて、それぞれの強みを掛け合わせ、足りないところはカバーし合い、個性を尊重しているのを感じます。

Yukiko

私はEYに入社した当時は上にも率直に意見を言うことが多かったんですよ。当時は社会見学だと考えていましたからね(笑)。でも上司が真摯(しんし)に受け止めてくれたんですよね。ランクや職階に関係なく、理由を示して意見を言えば、建設的な議論として否定せずありのままに認めてくれます。もしそうでなければ私の社会見学はとっくに終わっていたと思います。
前職での仕事は組織間、あるいはさまざまな制度のしがらみにとらわれがちでしたが、今はグローバルとのやり取りも含めてフラットですし、EYの組織の関係性や仕事の進め方は自分の性格にフィットしていたと、今振り返って思いますね。
KPIや品質など結果が求められるのは当然ですが、そこに至るプロセスも建設的でありたいと心がけている人が多いのかなと。他のコンサルティングファームから転職したメンバーからも、EYは率直に話し合う環境があるとよく聞きます。Takeruさん、その点はどう思いますか?

Takeru

違うファームから転職してきた人からは「意見が異なる人同士が議論した時の、火花の飛び散り方が違う」と聞きました。EYは相手の意見を尊重しながら落としどころを探ろうとする姿勢が風通しの良さにつながっていると言われます。

SEからコンサルタントへの転身で、苦労した点はありますか。

Takeru

前職でも上司から「コンサル思考」で物事を進めなさいと幾度となく言われていたので、マインドの切り替えはスムーズでした。コンサルティングスキルってコンサルティング業界にいないと身に付かないわけではなくて、どの業界にいても必要だし、まじめに仕事をしていれば自然と意識するスキルだと思います。ただ、私の場合はそれを自分の中でフォーマット化して、言語化するという「洗練化」の部分が足りないと自覚し、EYに入社してから一生懸命キャッチアップしました。それは入社後の一つのハードルでした。

Yukiko

SEからコンサルタントという職種の変化より、カルチャーへの適応の方が難しさを感じました。前職では何年も一緒にやっている人たちと同じ文化の中で作業しているので、多少チームが変わっても共通言語や文化はほぼ一緒ですが、EYでは全く違うバックグラウンドを持っている人たちとチームを組み、協力しながら創りあげていくので、職階が上がってマネジメントする立場になってから多少苦戦しました。
今はグローバルのソリューションを日本の金融機関に導入するプロジェクトを担当していますが、日本の金融機関の品質へのこだわりや厳しさが、なかなかグローバルのメンバーには伝わりにくく、「何でこんなことまで必要なのか」と言われたりします。クライアントが求めている背景や基準について説明を尽くして、チームに理解してもらうという調整を頑張っています。

多様性のあるフラットな組織で、しっかりと成果を出す人材とはどういう人でしょうか。

Yukiko

金融サービス・テクノロジー・コンサルティングはSlerかコンサルティングファームで金融系のプロジェクトの経験が長い人、あるいは金融機関の関係会社などでIT系の仕事をしていた人が大半を占めています。
私とTakeruさんは銀行系出身で、フラットな組織を求めてEYに入社したのですが、銀行証券などの出身者は組織にとらわれず良い仕組みを構築したいという動機から、そしてSIer出身だと開発のもっと上流から携わりたいと考えて転職してきた人が多い印象です。
金融という軸はあるものの、スキルやカルチャー、国籍も含めて多様なバックグラウンドを持つ人と一緒に働くことになります。EYの中の業界コンサルなど別ユニットとの協業も多いですし、クライアントもずっと同じではありません。
今まで培ってきた自分のやり方を通そうとすると、大変だと思います。多様性や違いを受け止め、必要に応じて自分も変わっていく柔軟性は必要です。

Takeru

Yukikoさんと同意見です。コンサルタントってどうあるべきだという議論を同僚とよくするのですが、正しいことを提供するというより、十分に分析した上で確からしいことを提案し、クライアントに納得感を持ってもらって進めるというのがコンサルタントの価値なのだと思います。そうしないとビジネスがご破算になってしまいますから。
クライアントの背景を理解して、納得を得られる中での最適解を提案し、戦略も含めて全力で支援する。状況に応じてマインドセットを変える柔軟性は大事かと思います