EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)

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テクノロジー・ストラテジー&トランスフォーメーション
Technology Strategy & Transformation

グローバル企業の海外企業買収にむけたITデューデリジェンス実施

グローバルにビジネスを展開する大手製造企業であるクライアントは、あるプロダクトの市場拡大に頭を悩ませており、海外市場における製造拠点と顧客基盤の獲得を検討していました。

海外企業A社が買収候補として挙がったのですが、「果たしていくらで買収すべきなのか」「買収におけるリスク・課題はないのか」「買収後にどのようなシナジーが見込めるのか」が不透明で、買収の意思決定前に企業を詳細に調査・分析し、企業価値を算定する必要がありました。

EYSCとして、クライアントの不安を解消するためにデューデリジェンス(M&A用語の1つ。投資の実行前に投資対象となる企業の価値やリスクなどを調査すること)をご提案しました。

私たちテクノロジー・ストラテジー&トランスフォーメーションチームは、ITデューデリジェンス、企業におけるITおよびシステム構成、IT関連投資、IT組織、サイバーセキュリティ対策などを多角的な観点から調査分析し、本件ディール実行に際した企業価値に与えるIT側面の課題・リスクの洗い出しを実施し、買収判断のための支援を行いました。

EYの体制とそれぞれの役割

デューデリジェンスとは「IT」に限らず、「財務」「税務」「人事」「環境」「ビジネス」「法務」など、買収候補企業を多方面から調査・分析し、企業の価値を算出します。そのため、EYは各領域を担当するクロスユニットで活動することになり、テクノロジー・ストラテジー&トランスフォーメーションチームがITデューデリジェンスを実施。

この案件では、法務はEY外の弁護士事務所が担当しましたが、法務含めて各領域のアドバイザーチームと共同で実施します。合計で10人を超える混成チームです。

クライアントに提供したEYならではの価値

今回のプロジェクトにおけるEYの価値3点をご紹介致します。

1.クロスボーダー案件対応としての海外EYとのコラボレーション

買収候補企業が海外企業であったため、現地の規制・制度や商習慣を熟知した現地EYオフィスと連携し、買収判断に必要な調査・分析が必要でした。
国特有の視点やリスクの観点を補うというアプローチを取り入れ、クライアントの重要な経営判断をサポート、現地ローカル言語でのドキュメント読み込みやインタビュー会議によりクライアントに負荷を最小限にする効率的業務提供が可能です。
これも、世界150以上の国・地域に拠点を持つEYだからこそ提供できた価値だと自負しております。

2.EY Japanの他サービスラインとのコラボレーション

デューデリジェンスは、企業全体をリスクベースで把握するため、各領域をEYが横断して提供可能なことは、クライアントに対するバリューの向上につながります。
買収候補企業の経理業務でいくつかの気になるリスクが発見されたのですが、財務チームとITチームが会計システムの機能や特徴に関する情報を収集し、チーム横断で調査結果を分析することで、実態把握と買収後の企業価値への影響を検討しました。

3.豊富な他社事例ノウハウを活用

テクノロジー・ストラテジー&トランスフォーメーションチームに蓄積されたノウハウについてご紹介します。私たちはこれまでも多くのM&AでITに関する領域を手掛けてきました。これらの経験で蓄積された、M&AおよびITにおける重要論点や調査を効率化するための各種分析手法・ツール類は、クライアントのニーズにまさにマッチし、非常に短期間で膨大なインプットとアウトプットが求められるM&A案件において貢献しています。

「IT」×「M&A」の領域の私たちの体系化されたノウハウやチームのフォローを通じて、日々自身のスキルを向上させています。切磋琢磨(せっさたくま)しながら成長できるチームですので、ぜひ安心してEYのドアをたたいてみてください。