デジタル・イノベーション(AI&データ)
Digital Innovation - AI & Data
大手メーカー向けIoT基盤構築支援
大手メーカーである当クライアントでは、工場内データを一元管理し、蓄積されたデータの利活用を促進させるIoT基盤を構築する構想をされました。
IoT基盤の目的は、生産効率の改善、品質管理の強化の実現であり、目的を実現するための段階的なロードマップに従い、具体的なユースケース実行のプロジェクト化が進められています。
本プロジェクトのミッションは、ロードマップの第1フェーズであるIoT基盤の目的を実現する拡張性の高いプラットフォームを構築し、工場の見える化を実現することであり、工場の設備やセンサーデータをクラウド上につなげるインターフェースの開発、データを蓄積しダッシュボード画面に必要なデータを加工する処理開発をご支援しました。
IoT基盤によって可視化されたダッシュボード画面を工場業務でご利用いただくことが最重要の要件であり、リアルタイムで現状の生産状況や機器の状態等を可視化できることと、表示されるデータの正確性を求められました。
リアルタイム処理を実現するため、アライアンスを締結するクラウドベンダーと協業し、最新のデータサービスの活用とベストプラクティスデザインを採用し、十分に要件を満たすことができました。また、データの正確性に関しては、工場内機器を販売するベンダーと協業し多種多様の機器から出力されるデータとダッシュボード画面に必要なデータの綿密なマッピングを行い、正確な工場の状態を示すダッシュボードを実現しました。
EYの体制とそれぞれの役割
本プロジェクトは、クライアントの工場を管理する本社部門をカウンターパートとして、EYのAI&データユニットを中心にデジタルトランスフォーメーションの推進を多数経験してきたメンバー、クラウドに対する高い知見・経験を持つメンバーでプロジェクトを組成し、支援を実施しました。また、IoT機器・設備の設置等、複数のベンダーも関わるプロジェクトであったため、プロジェクト全体のマネジメントロールもEYが担い、ベンダーコントロール含め、プロジェクト全体の進捗、課題・リスク、品質等を管理しました。
クライアントに提供したEYならではの価値
1.クラウドの知見を生かしたデータプラットフォームデザイン
IoT基盤は国内複数工場の大量に出力される設備・センサーデータを蓄積し、高速に加工することができる性能を担保することが重要でした。また、今後さらなるデータ利活用の加速により、工場のデータだけでなく、社内の業務システムのデータや物流、サプライヤーの社外データを蓄積することが予定されているため、拡張性が高い基盤を構築することが求められました。
AI&データユニットには、クラウドベースのデータプラットフォーム構想や構築を経験してきたメンバーやデータ設計開発経験者、データ加工処理の経験者等、データプラットフォームデザインのスペシャリストが在籍しています。該当者をプロジェクトアサインし、共に顧客の要件を満たすプラットフォームデザインを行いました。また、クラウドサプライヤーとの強力なアライアンスを背景としたリレーションにより、クラウドサプライヤーのエンジニアからのモダンアーキテクチャーの情報提供とレビューを実施し、性能、拡張性を備えたデータプラットフォームを設計構築しました。
2.データ利活用ロードマップの伴走支援
IoT基盤を中心に工場、物流部門のデータ利活用による業務効率化、新たな価値創出を実現するため、システム導入にとどまらずロードマップを伴走できるパートナーとしてEYを選定いただきました。テクノロジーをベースとしたシステム、導入やコンサルティングに加え、セクターによるデータ利活用や業務改革事例、グローバルネットワークを活用した先進AIやデータ解析事例等を提供し、クイックな技術検証から業務適用に至るまでEnd To Endのサポートを提供しました。