評価・育成制度 社員の声careersupport
すべては「対話」から導かれる
EYでのキャリア、自分の未来、仕事の評価
「EYストラテジー・アンド・コンサルティング(以下、EYSC)の人事評価制度LEADは、過去に何をしたかより、未来に何をしたいかに目を向けたキャリア開発の仕組みです」。そう語るシニアマネージャーのA. M.さん。コスト改革チームの立ち上げメンバーとして入社して以来、自身が定めた目標に向かって着実に歩みを進めています。それを支えているのは、上司やカウンセラーとの絶え間ない対話。そこから導き出される未来への課題と成長への道筋です。
コスト削減から企業変革へ、専門チームの主要メンバーとして役割を担う
コスト改革を担う新しいチームのコアメンバーとして活躍されています。どのようなお仕事ですか。
コストトランスフォーメーションチームと呼んでいるのですが、主に固定費削減を通して企業のコスト体質改善・強化に取り組んでいます。EYパルテノンにおけるストラテジーチームの一員として、主に購買・調達領域からのアプローチで、組織機能・プロセスまで踏み込んだ改革を行うことで企業価値の大幅な向上に貢献することが私たちの役割です。
例えば、個別アイテムの改善ポテンシャルを見つけるだけでなく、それをいかに実現するか、さらにそれらをできるだけ多くのアイテムに、またグループ会社まで含めた企業全体の価値向上につなげられるかという課題と日々向き合っています。
そのためにはアイテムごとの業界環境やあらゆる削減アプローチに精通しているだけではなく、動機付けやケイパビリティ強化といった企業内部の問題解決も求められます。
必然的にクライアントの購買部門だけではなくむしろ経営企画部門と協働することが多くなります。
そうした専門的なケイパビリティを強化するための要員として、EYSCに入社されたと伺っています。
私自身、EYに入るまで、新卒から2つのコンサルティングファームに籍を置き、一貫してコスト改革分野で経験を積んできました。
以前所属していたファームもこの分野における存在感は高かったのですが、次第に企業価値の大幅な向上に貢献するという自分の目指すべき方向とずれを感じるようになってきていました。
EYへの転職を決めたのは、デフレからインフレへの急激な転換などによりコスト改革の重要性が増してきている中、ストラテジーユニットにコスト改革の専門チームを立ち上げると聞き、私のこれまでの経験を生かして、文字通り”大改革”に携わることができると期待したからです。
実際、このチームには業界トップクラスの経験とスキルを持つパートナーを筆頭に、若手から上位職に至るまでコスト改革のエキスパートが数多く参画しており、その出身も、戦略系・総合系のコンサルティングファームや事業会社の購買・調達部門など多彩です。
同じような志や経験を持つ方にぜひ私たちのチームに加わってほしいと思っています。
未来の自分像からのバックキャストで今の課題を知る
入社後1年3カ月という早さでマネージャーからシニアマネージャーに昇格されました。ご自分ではどんな点が評価されたと思われますか。
入社当初に上司やカウンセラーと話し合って定めた目標に沿って、自分自身の課題解決が順調に進められている手応えは感じています。私の場合、最初にまず、1つ2つ上の職位を目指した目標を考えました。それにはどんな能力や役割、実績が求められるのかを確認し、そこからのバックキャストで今の自分に足りない部分を課題として設定した、という具合です。
具体的には、今まで経験してこなかった業界やアイテムに関するコスト削減について知見を深めること。例えば、最近では汎用(はんよう)材にとどまらず、製造系や研究開発系などの専門材のご支援ニーズが増えてきており、それらのサプライヤーの業界環境、コスト構造などといった要素も含めて学ぶべきことがたくさんあります。知見を補うために、チームメンバーやチーム外の社内のプロフェッショナルとのコラボレーションも積極的にしてきました。
並行して、自分たちのチームの業務効率をいかに高めるかも、マネージャーとしての課題です。大きな案件になればなるほどそれは重要ですし、メンバーの能力開発も必要です。いわば、自分のチームをつくる感覚で人を育てることに役割を果たしたいと考えました。
ただ、実際は目の前の仕事をがむしゃらにこなしてきた結果が今につながっている部分も大きいと思います。チームの立ち上げ期ということもあって、毎週のように提案活動に参画する機会をいただき、CXOクラスへのプレゼンや討議も数多く経験しました。経験した場数は周囲のマネージャー陣と比べても多かったという自負があります。
また、それぞれの課題に対して上司とともに最適解が何かを真剣に考え抜き、それをわかりやすく提案書という形にまとめることに精いっぱい食らいついていきました。そういう日々を過ごしてきて、ふと振り返ると自分の成長に気付く、ということが多かったように思います。
これまでに担当したプロジェクトで印象に残る、自分の評価や実績につながったと思える経験はありましたか。
最近は私たちの高い専門性をご理解いただき、コンペで指名いただけることが増えてきました。中でもEYSCとして初めてのお客さまとの仕事で、システム機器の大規模リプレースの調達支援をさせていただいたことがありました。
大幅な調達コスト削減につながったのはもちろんですが、運用コストの削減可能性についても提起し、マネジメントの皆さまに高い評価をいただきました。今ではそのお客さまの全社コスト改革を支援させていただいています。
これはもちろん、私たちのチーム全体の成果ですが、私自身もその原動力となれるよう、「自分の案件として数字をつくること」を常に意識して取り組んできたつもりです。こうしたセールス面での成長も、入社当初に自分に課した目標の1つでした。
過去の成績よりもキャリアの行き先に目を向ける評価制度
上司やカウンセラーとの話し合いはどのように進めているのですか。
EYでは所属するチームやユニットの上長がカウンセラーとなり、またアサインされたプロジェクトごとの上司と合わせて、常に2人1組となって1人のメンバーへのカウンセリングを行います。3カ月、4カ月、5カ月のスパンで1年に3度のタイミングで本人を交えた面談の機会があり、目標や成果、評価について確認をしたり、意見を交わしたりしています。
ただ、これは私に限らないと思いますが、形式的な面接の雰囲気はみじんもなく、話し合いの場もしゃくし定規にこの時期だけということはありません。プロジェクトの上司からはほとんど毎日のようにフィードバックやアドバイスをもらい、自分の善しあしを確認し、必要ならば軌道修正を加えています。カウンセラーからは定期面談以外のタイミングでも、キャリア上のアドバイスをいただいています。ですから、自分の課題や改善方向が認識しやすいですし、成長への刺激も得られやすいと思います。
一方的に意見をもらうだけでなく、私のほうから上司に進言することもあります。また、私自身も部下からすすんで意見や助言をもらえるよう努めています。評価や指導というよりも、日々のコミュニケーションの中で互いの現在地を確認しているような感覚ですね。
他社ファームで働いた経験もお持ちですが、EYの評価・育成の仕組みは他と比べていかがですか。
一概には言えませんが、以前所属していたファームでは評価のための評価といった印象を受けることもあり、上司による話し合いも根拠を判定する議論の場といった様相で、その機会も年に2回ほどでした。EYの場合、もちろん根拠にもとづく厳格な評価はなされるのですが、将来について話し合う「対話の場」というほうが合っているように思います。学校でいえば、成績よりも進路相談に重きが置かれるような。
評価というのは過去の仕事に対する結果であって、EYではそのことよりも、未来の自分をどうしたいか、どんな仕事を成し遂げたいかを重視する文化が根づいていると感じます。カウンセリングを中心とする「LEAD制度」にもそれは表れていて、一人ひとりが目指すキャリアの実現を目標に定め、種々の課題を解決しながらそこへ導いていく、そんな意味合いでの“LEAD”ではないかと、私なりに解釈しています。
事実、部門のシニアコンサルタントやコンサルタントの評価会議に私は必ず参加していますが、その場では対象者の目標や課題についてはもちろんのこと、その人自身が本当はどうしたいのか、モチベーションはどこにあるか、どんな案件にアサインすると輝くのか、時には性格面にも触れながら意見を交わします。
また、競合他社では無いEYの評価制度の仕組みの特徴の1つかと思いますが、シニアマネージャーへの昇進にチャレンジする際にビジネスプランを作成し、ユニットのパートナー陣にプレゼンをする機会がありました。ここでも評価より進路指導が重視されていたと感じます。作成段階では上司やカウンセラーから助言をもらいブラッシュアップを重ね、実際のプレゼンの場ではパートナー陣から、これから先シニアとしてより専門性の高いエッジのきいたコンサルタントになっていくにはどうすればよいのか、提案の際の勝率を高めていくにはどうすればよいのか、私の成長に向けて助言をいただきました。ビジネスプランの作成はそれなりに時間のかかるものでしたが、ビジネスを作っていくという意識を強く持つようになった良いきっかけになりました。
ご自身が思い描く未来像に向けて、これからの抱負をお聞かせください。
コスト改革の領域でコンサルティング業界のトップの座につく。それが私の未来像です。そのために当面は、コンペで勝つ提案力にさらに磨きをかけること、またチームメンバーの育成にもより一層取り組んでいきたいと思います。そして最も大切なことは、このチームのプレゼンスをより高めるべく、ブランディング強化を進めていきます。