ウェルビーイングWork-Life Balance
仕事と子育ての両立、チームの全力サポートがカルチャーとして根づく環境
経営戦略、事業戦略の策定から、その実現に向けたトランザクション(M&A)、トランスフォーメーション(変革)までを一気通貫でサポートするストラテジー・アンド・トランスフォーメーション。今回は、他社からEYへ転職し、それぞれ戦略の策定からM&AやDXなどの実行支援をサポートするストラテジー、戦略立案をサポートするトランスフォーメーションデザイン&デリバリーで活躍する2人のマネージャーに話を聞きました。
Moe
コンサルティングでは一貫して、ストラテジーとM&Aを組み合わせクライアントの企業価値向上を支援するサービスに従事。
Yasushi
業務・組織改革の構想策定から、基幹システム導入やBPO導入支援、チェンジマネジメント支援までトランスフォーメーションに関わる幅広いフェーズにおける経験も有する。
EYSCに入社後は、コンピテンシーを横断したトランスフォーメーションプロジェクトを中心に構想策定から実行支援まで担当している。
転職者がジョインした瞬間、仲間としてサポートするのが“EY流”
EYへの転職を考えた背景について教えてください
私は以前、別の大手総合コンサルティングファームに勤めていました。しかし、クライアント企業の変革を考える際に、自社が推し進めたいソリューションを見据えてコンサルティングを行っていくようなところがあり、その点にモヤモヤとしたものを感じていました。
EYでなら、そのような思惑に捉われることなく、クライアントの経営課題視点でピュアに変革を考えられるのではないか。そう感じたことが転職のきっかけになりました。
私の場合は、先にEYに転職した知人から「すごく面白いファームだよ」と聞き、その一言で入社を決めました。
実は、EYは3社目。新卒では外資系金融機関に入社し、グローバルな環境が当たり前でした。次にビッグ4の同業他社に転職し、今と同じく事業戦略に関わる仕事に就きましたが、国内に閉じた雰囲気であることに引っかかりを覚えていました。もちろん、海外コミュニケーションもありましたが、1社目の経験と比較すると、非常に内向きな印象を持ちました。
お客様にとって最善なサービスやソリューションを提供するには、所属するチームで自己完結すべきではありません。また、限られたリソースでは戦えない競争環境にあります。活用できる全てのリソースを使ってクライアントに貢献したい。そう考えていた私にとって、グローバルとの連携が盛んなEYは、理想的な環境でした。
EYを選んだ決め手を教えてください
たくさんありますが、一番はやはり人の良さでしょうか。人を育てる姿勢やクライアントに対する姿勢など、パートナーの方々に共感を覚えることが多く、他ファームとは違うものを感じました。
中途入社をした場合、周囲から「どのようなパフォーマンスを発揮してくれる人だろうか」と、様子見されることは多いと思います。しかしEYでは全く違いました。仕事に早く慣れてもらおうと、初めからチームとして全力でサポートしていくという姿勢です。繰り返しになりますが「個」ではなく「All EY」で動くことで100%以上の力を発揮することが求められる今、早く仲間になってもらいたい、EYのそのような考え方に私も共感を覚えました。
他社にはない、他部門・グローバルとの活発なコラボレーション
入社してから、EYへの印象に変化はありましたか?
EYは本国イギリスでの認知度は勿論のこと、前職と比較してもグローバルナレッジが蓄積され柔軟にコミュニケーションできる点はとても嬉しかったですね。片や日本市場ではまだチャレンジャーの立場。変革の最中にあります。チャレンジャーである分、経営陣は活気に満ちていて、新しい様々な取り組みを行っていることを入社後に知りました。
そのひとつが、毎週金曜のランチタイムに開催されるインターナルコミュニュケーションで、毎回様々なEYメンバーが専門領域について語り参加者と議論する場です。EYはエッジの立った人材が多数おりますが、なかなか通常業務の延長線上では知り合えないため、自分がEYを知るためにも役立っています。例えば、老朽化や人口減少に直面する日本の水道の料金値上げ可能性を独自に推計・公表しているチームは、EYのパーパスである「Building a better working
world(より良い社会の構築を目指して)」そのものを体現しており、非常に感銘を受けました。自分の子どもに「お母さんが働いている会社って、すごいんだよ!」と胸を張って言えるようなエピソードでしたね。そう感じたのは社会人になって初めてでしたし、いつか自分もそのような挑戦をしたいと強く思いました。
他部門とのコラボレーションが思った以上に盛んだったことは嬉しい驚きでしたね。私が所属するトランスフォーメーション・デザイン・デリバリー(TDD)チームは、ハブとなって各エキスパートの皆さんと一緒に仕事を進めるのですが、どの方も積極的に時間をとってくださり、知見をくださるので非常に助かっています。
もうひとつは、良い意味でのベンチャー感です。日本において大きく成長するEYで、その新しい組織作りに携わっていけるのはとても楽しいですね。
入社後にチャレンジしたことを教えてください
入社の動機にも繋がるのですが、前職ではシステムインテグレーション(SI)やビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)など予め落としどころを想定してクライアントへ提案することがほとんどでした。そのような前提がない中で、構想策定や戦略策定をすることは、私にとってのチャレンジだったと思います。
私の場合は、相応の規模のディールの渦中に、子供が定期的に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の濃厚接触者になった時がチャレンジでしたね。元気な未就学児2人を抱えながら自宅待機、仕事にも子供にも向き合う…あまりにも大変で当時の記憶がほぼ無いのですが、それでも今ここにいられるのは、部門を超えたチームの皆さんのサポートと、お客様の深いご理解に尽きます。
仕事と子育ての両立が、字面だけではなく、カルチャーとして根づいていると感じますね。実は今日の対談も、子どもの急な病気で私が自宅で看病することになり、皆さんにお時間をご調整いただきました。
気軽に相談できる雰囲気があるのはもちろんのこと、フレックス勤務、リモート勤務をはじめとしたサポート制度も充実しています。
子どもを病院に連れて行き、それから仕事をする。自分がダウンした時は中抜けして重要なミーティングのみ出る。その時々の事情に合わせた働き方が可能です。
他部門とのコラボレーションについて教えてください
提案の初期段階では、セクター部門とのコラボレーションが活発です。
また、クライアントから、プロジェクトそのものや周辺知見を求められた際、社内のメーリングリストなどで呼びかけると、すぐにナレッジを共有いただける体制が確立されています。
私が所属するチームでは、事業戦略検討からディール実行、PMIまで一気通貫でご支援します。後段フェーズにて他部門のエキスパートと連携することは他ファームでも当たり前にありますが、前段の戦略検討フェーズからグローバルに他部門とコラボレーションする、そしてシームレスに実行フェーズに繋げられる、という体制はEYならではだと思います。
EYではグローバルとの連携も多いのでしょうか?
わからないことを気軽にチャットで相談したり、プロジェクトで必要な資料を求めたり、EYにはグローバルとのコミュニケーションを取ることが当たり前という文化がありますね。
インバウンドにしてもアウトバウンドにしても、グローバルでプロジェクトをデリバリーする案件が多い印象です。逆に日本が取ってきたグローバル案件を、各国のEYメンバーファームと組みながら進めていくこともあります。
コンサルタントを続けることで、「Building a better working world(より良い社会の構築を目指して)」に貢献していく
この仕事の面白さ、やりがいについて教えてください
クライアントが所属する領域においては業界の最先端で、物事を考えられる楽しさでしょうか。EYとしての価値提供は勿論必要ですが、クライアントと一丸になり、その事業をどうしていくべきか、共に絵を描き実行までご支援できることが、具体性に富んでいて非常に面白いと感じています。
私は経営アジェンダに対して、どうトランスフォーメーションにつなげていくのかとイチから考えていくことにやりがいを感じています。システムインテグレーションなどの落としどころを考慮せず、本当にクライアントに必要なことを考えられるのは、とても魅力的だと思います。
今は、お客様も複数のビジネスを営んでいらっしゃいます。ひとつの業界に限らず、複数の業界に跨り戦略を考えていけることも、やりがいのひとつですね。
ご自身にとってのパーパスBuilding a better working worldについて、教えてください
まずは親業をしながらコンサルタントとしても持続的な働き方を実現させることで、何かしら社会に貢献したいと考えています。
また、いずれ子育てが落ち着いたら、もっと社会アジェンダにつながるような案件に携わりたいですね。例えばEYには「EY
Ripples」という社会貢献プログラムがあります。これはEYのプロフェッショナルが、自らの知識やスキル、経験を活かし、より良い社会の構築に貢献するものです。例えば、学生のメンターとなって勉強のサポートをしたり、社会的インパクトのある起業を目指す若者向けにビジネススキル研修を行ったり、さまざまな活動を行っています。いつかこのようなプログラムに参加する日を心待ちにしています。
中長期的な観点からクライアントをご支援することは、私にとってBuilding a better working worldに繋がるものです。
人生100年時代となった今、ひと昔前のように徹夜して当たり前という働き方はもう通用しなくなっています。コンサルタントが今後も継続的にクライアントをご支援できる職であり続けるためにも、Well-beingな働き方を実現すること。そして新たなコンサルタント像を作り上げていくことが、私にとってのパーパスです。
今後の目標を教えてください。
現在所属しているチームは、各セクターのハブとなる役割があるため、クライアントが持つ初期の課題を受け取り、解決案の方向性を示していくことが求められます。自分自身の専門の幅をより広げて、ジェネラルコンサルタントを突き詰めていくことがひとつの目標です。
既存のお客様、これからお会いするであろうお客様にEYの窓口としてご指名していただけるように、自己を研ぎ澄ませていきたいと考えています。