EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)

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業界Sector

会計監査からトランザクションへ
公認会計士の世界を広げたい

金融サービス

シニアコンサルタント

これまでのキャリアとEYを選んだ理由

大学在学中に公認会計士の二次試験に合格し、新卒でEY新日本有限責任監査法人に入社しました。ここで5年ほど、生命保険会社など国内の金融機関に対する金融商品取引法や会社法の会計監査業務を担当してから、FAAS(Financial Accounting Advisory Services)と呼ばれる仕事を経験しました。会計基準の適用支援や決算業務支援、経理支援を含む財務会計に関するアドバイザリーサービスですね。その後、EYSCのTCF(Transaction and Corporate Finance)に出向。約1年で出向期間は終わったのですが、そのまま残ることを希望し、転籍する道を選びました。それが半年ほど前のことです。

転籍した理由を簡単に言えば、公認会計士として業務の幅を広げたかったから。金融機関の監査業務を経験したことは一つの強みになると思いますが、それにとどまらず、M&Aの世界でスキルや知見を伸ばしたいと思いました。特に財務デューデリジェンス(DD)は監査業務で培った経験との親和性も高く、ここを入り口に努力をすれば可能性が広がるのではないかと考えたのです。

担当しているプロジェクト

金融機関や事業会社のM&Aに伴う、財務DDや事業計画分析を担当することが多いですね。イン・インといって、買う側・売る側のどちらも国内企業である場合を中心に、国内企業が海外企業を買収するイン・アウトや、組織の一部を切り離すカーブアウトの案件もあります。

また、本来は担当領域ではないのですが、FA(財務アドバイザリー)の業務として、セルサイドFA、ストラクチャリング検討、モデリング、バリュエーション支援に関わる機会もいただけているので、非常にやりがいを感じています。FAは組織再編・事業再編の全体的な計画づくりや成約までの一連の流れを支援する仕事ですが、こうした上流部分の役割を経験することで視野が広がり、それを受けて財務DDの精度もより高まってくるように思います。

一日の働き方

財務DDの業務は基本的に在宅でリモートワークが中心です。朝一番で上司に連絡、前日までの進捗を報告することから1日が始まり、必要に応じてマネージャーやメンバーとのミーティングを挟みつつ、午前・午後を通じて調査分析のデスクワークに没頭します。調査分析の段階がある程度進んでくると、相手企業に対して直接インタビューを行い、不明点や疑問点を解決していくといった作業も出てきます。1つの案件につき、だいたい4週間前後で回していく感じでしょうか。

一方、FAの業務となるとお客さまとの接点も増えてきて、週に一度、あるいは2週に一度の割合で出社し、打ち合わせに外出する機会もあります。メンバーや社外の方との交流の場をより多く持てるという意味でも、財務DDに閉じない今の仕事の環境はとても良いと思っています。

他チームとのコラボレーション

監査業務の時代と比べて、社内外の方々と連携する機会は格段に増えました。DDの業務は財務だけでなく、税務もセットで受注するケースが多いため、例えばEY税理士法人のメンバーと互いに情報を共有して補完し合いながら報告書を仕上げることがよくあります。公認会計士がカバーする範囲は広いのですが、一つ一つの領域で見ると深掘りが足りない部分があり、そこを協業で補えるメリットは大きいと思います。

FA業務にしても、弁護士をはじめとする専門家との連携は欠かせません。シンプルな株式譲渡であっても法的な検討事項は多岐にわたりますし、M&Aプロセスのどの時点でどんな情報を開示すべきか、法務的な視点や知識が求められることが頻繁にあります。会計監査でそうした場に立ち合う機会はほとんどなかったので、非常に刺激的であり、良い勉強になっています。

EYSCに入社して良かったこと、わかったこと

刺激的という意味では、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーに囲まれた環境は入社前に想像していた以上でした。私と同じような、監査法人からの転職者がもっと多いと思い込んでいましたが、公認会計士はもとより、他ファーム出身のコンサルタントや事業会社の経験者もいて、系列会社に転籍したというよりも、全く別の会社に転職したような感覚です。

先ほども触れましたが、財務DDに加えてFAの業務に携われることも、入社前には予想していなかった収穫です。多くの機会が用意され、やる気次第でどんどん挑戦することができる。正直なところ、FAについては経験も実力もまだまだですが、若い今だからこそのチャンス、伸びしろだと捉えて頑張っています。

これからの目標

チャンスに恵まれたこの環境を生かして、財務DDやFAの知見をもっと深め、スペシャリストと言えるレベルにまで早く成長したいと思っています。金融業界を中心に担当していますが、M&Aに業種の壁はありませんし、財務DDやFA以外の領域も広がっています。やろうと思えばどんどん守備範囲を広げられる可能性があることは、EYの魅力の一つであり、また公認会計士という資格の利点でもあると思います。

私にとってのBuilding a better working world

「より良い社会の構築を目指して」。EYのパーパス(存在意義)であるこの言葉になぞらえて自分の使命を表せば、自らの会計知識を活用して顧客の課題解決に貢献し、案件ごとにバリューを生み出すことで社会に良い影響を与えること、と言えるでしょうか。売手側にとっては、切り出す組織や事業の真価を買手に伝えること、買手側にとっては売手が抱えるリスクも含めて正しく評価すること、どちらもバリューと言えるでしょう。

EYに関心をお持ちのあなたへ

会計監査プラスαの経験を積み、自分の世界を広げたいと考えている公認会計士の方、ここにはその希望をかなえられる活躍の舞台があります。これまで積み上げてきた会計監査の知見はもちろん無駄になりません。それを生かしながら、さらに自分自身に備わる別の力を伸ばすことができる。M&Aをはじめとするトランザクションの業務はそういう世界です。金融業界に関する何らかの経験や知識があれば、なおさらでしょう。ご一緒に、さらなる自己成長につなげてみませんか。