EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)

[採用ブローシャー2024] 

ダウンロードはこちら

自動車・運輸等
Advanced Manufacturing and Mobility

「100年に一度」の大変革期に躍動する
製造業&モビリティコンサルティングの醍醐味(だいごみ)

AM&Mセクター 統括パートナー松永 直樹

世界的な規模で高まるサプライチェーン変革の必要性と、それを可能にするデジタル技術の進展が加速する中、自動車産業をはじめとするディスクリート製造業の大半が「100年に一度」と言われる激動期の渦中に置かれています。幾重にも連なる複合的な課題に立ち向かうには、業界全体を俯瞰(ふかん)し新たな関係性を見いだす眼力と、多数のプレーヤーを結びつける調整力が必要です。その最前線で活動するAM&M(Advanced Manufacturing and Mobility)セクターの役割と人材について聞きました。

製造業と自動車産業を取り巻く重要課題に斬り込む

AM&Mセクターではさまざまな業種を幅広くカバーしておられます。中心となるのはどのような顧客でしょうか。

AM(Advanced Manufacturing)とは先進的な技術に支えられた製造業を指していますが、その中でもわれわれがご支援しているのは、機械・重工、総合化学・素材、精密機器・電子部品、住宅設備・建設といった、いわゆるディスクリートの製造業が中心となっています。それぞれの領域もさらに細かく、例えば機械・重工であれば、総合重機、建設機械、金属加工、産業ロボットなどと分かれますので、非常に多くのお客さまがいらっしゃる。それだけに無限の広がりを秘めたマーケットであると同時に、1社で複数の領域に事業展開する企業も多数あります。その全体を俯瞰しながら個々の企業の動きも的確に捉える目が求められる業界といえます。

さらに加えて、M(Mobility)、すなわち国内外の自動車メーカーや、それを支える自動車部品などのサプライヤーの存在が大きいですね。AM&Mは全世界のEYメンバーファームに共通して置かれているユニットですが、日本の場合は特にこの自動車関連の市場が大きいことが特徴です。モビリティというのは、ご存じのようにもはや自動車産業だけに閉じたものではなく、陸・海・空の全体を通じて快適な移動サービスを追求する領域であり、そこに異業種から参画する企業もまた拡大しているのが現状です。これらを幅広く見渡し、相互に結びつける視点も必要とされています。

そうした業界で今、コンサルタントが解決すべき課題について教えてください。

ものづくり全般について言えることですが、デジタル技術の活用とそれに向けたビジネスの変革、業務プロセスの変革は避けて通れない課題の筆頭に挙げられるでしょう。AIをはじめとする先進テクノロジーをいかにして有効に取り入れ、より早く、より正確に、より効率よく事業を展開するか。あるいは新しいビジネスを開拓するか。それには戦略策定に始まり、製造・販売のプロセスやITシステムに至るまでの全体を見直し、変革を起こさなくてはなりません。われわれが提供する川上から川下までの一気通貫のサポートが必要とされるゆえんです。

サプライチェーンの強靱(きょうじん)化も、製造業にとって非常に大きな課題です。地政学的リスクの高まり、経済安全保障の重要性、経済圏の分断化、ESGやサステナビリティへの対応など、いくつもの問題が複雑に絡み合う中で、従来の供給網を抜本的に組み換えなければならない事態に直面しています。調達先の分散化、製造拠点の転換、国内生産体制の強化、標準化・共通化の推進など、検討すべき課題は山積しているのが実情です。

特に自動車業界では「100年に一度の変革期」と言われるほどの激動期を迎えています。電動化の推進や新しいエコシステムの設計を含め、EYが保有するグローバルなナレッジの集積を総動員して解決に当たるべき状況となっています。

変革期をけん引する当事者としてのコンサルタントの魅力

業界や社会が抱える課題に対し、どのようなスキームで支援を展開していますか。

EYではセクター部門と呼んでいますが、産業領域別に組織された業界担当のコンサルティングユニットと、戦略やM&A、ファイナンス、人事、サプライチェーン、テクノロジーといった具体的なソリューションに関わるコンピテンシー部門がシームレスに連携する体制を敷いています。AM&Mはこのセクター部門の一角にあるわけです。

われわれセクターの役割は常にお客さまの側にあり、さまざまな経営課題を明らかにして解決への道筋をつけることにありますが、その課題は極めて複雑かつ多岐にわたるため、EYが有する多彩なケイパビリティを縦横無尽に組み合わせて対処しなければなりません。コンピテンシー部門、あるいはグローバルのメンバーファームとの連携はその過程で必然的に求められる基本処方の一つといえます。

加えて、最近では一つの企業、一つの業界が単独で解決できないほど複雑な課題が顕在化していますので、企業同士を結びつける、あるいは企業と行政をつなぐような動き方も、われわれコンサルタントに期待される役割となりました。クライアントの壁を越え、セクターの領域を横断して、多角的なご提案や実行支援を提供する。こうしたサービスの在り方が、幅広く業種をカバーするからこそ実現できるAM&Mの強みとなっています。

例えば、自動車における電動化の流れもそうした大きな課題の一つと言えますね。

そうですね。世界的なサステナビリティの潮流からすれば、ガソリン車など内燃機関で動く自動車からEVへのシフトは今後ますます進んでいくでしょう。メガトレンドはそうだとしても、その流れ方は必ずしも一様ではありません。EV化は欧州で最も早く進んでいますが、エネルギー政策や地政学的事情、充電基地などのインフラ整備状況が国・地域ごとに異なる以上、欧州と同じ図式を単純に当てはめるのは無理があります。

日本の社会事情や、優れた環境技術を持つ日本企業の特質なども考え合わせ、どのようなストーリーでシフトを進めるのが最適解といえるのか、日本独自の戦略を描くことからご支援する。それがわれわれの仕事です。

また、EV化の流れに伴い、モビリティを取り巻くバリューチェーンも大きな変革を余儀なくされます。例えば、自動車メーカーはこれまでのように企画、設計開発、製造、販売そしてアフターセールス(メンテナンス)といったライフサイクルから抜け出し、充電システムを含む分散型電源ネットワークの領域、エネルギーマネジメントに至るまでビジネスが拡大していく可能性があります。その結果、インフラ産業との共存・連携は必須であり、都市開発やまちづくりも射程に入る。現にわれわれAMMには地方創生という社会アジェンダの元ガバメント(各省庁)とタッグを組んでデジタル技術や自動運転を実装させよりよいまちづくり(移動・生活を包括したWell-Being向上)のプロジェクトも積極的にも取り組んでいるチームもあります。 こうして新たな座組で新たなビジネスが芽吹き、新しいエコシステムが形成される。変革期の今だからこそ体感できるこのような時代の流れに力を添えられることが、AM&Mセクターで働く醍醐味です。

日本の製造業のネクストステップを担う人材に期待

ともに次代を開くメンバーとして、どんな人材に期待しますか。

この業界に対する知識や経験を持ち、顧客や業界はもとより社会全体をより良くしたいと願う意欲があることを前提に、コミュニケーションを大事にできる人物と一緒に働きたいですね。お客さまの課題に寄り添い、お客さまから頼りにされる存在でなければ、コンサルタントは務まりません。そのためのお客さまとの信頼関係、社内外のさまざまなパートナーとの絆は、やはりコミュニケーションによってこそ培われるものだと思っています。

先ほど社内連携について触れましたが、EYがどのファームよりもこれを得意とする背景には、コミュニケーション重視の文化が根付いていることがあると思います。加えて、「Building a better working world 〜より良い社会の構築を目指して」のパーパス(存在意義)の下に世界中のEYが強く結ばれていることも大きな要因でしょう。

さらにいえば、組織体制の面で、EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)の社名が表すように、事業統合などの戦略的トランザクションを担う部門と、セクターやコンピテンシーを含むビジネスコンサルティングの部門が一体化していることは特筆すべきです。他の大手ファームではこの2部門は一般的に別法人ですが、ここではEYSCという同じ法人内で融合している。コラボレーションの力量に差が出るのはおのずから明らかです。

これからコンサルタントを目指す方にメッセージをどうぞ。

自動車産業を含む日本の製造業全体を、これまでにも増して元気にしたい、グローバルに君臨し続けられる存在へと高めたい。本気でそう思っている志のある方に、ぜひ来ていただきたいと願っています。コンサルタントとしての経験は不問です。これまで関連業界でクライアントの立場にいた方が、その知見を生かしてコンサルタントとして業界全体のために働きたい。そんなモチベーションも大歓迎です。日本のものづくりはまだこれから、必ずもっと伸びるはずです。ともにネクストステップへ踏み出しましょう。