EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)

 
2021.09.14
社員・プロジェクト紹介

日常の小さな気づきから、コンシューマー業界の未来をつくりだす。総合力に長けたEYだからこそできる仕事です。

パートナー 渋川

消費財・小売流通セクターでリーダーを務めている、渋川と申します。私たちのセクターのミッションをひと言でまとめるなら、それは消費者のために「より良い社会の構築を目指して(Building a better working world 以下、BBWW)」いくことにほかなりません。そのためにメーカーから物流、小売まで、コンシューマー業界と呼ばれる幅広いクライアントに対して、一気通貫での支援を提供しています。

消費者にとってのBBWWを実現するためには、いくつかの課題があります。まずはコンシューマー業界の一体化です。現在は、メーカー、物流、小売がそれぞれ分断化されてしまっている。これを統合することで、例えば最近急速に拡大しているオンラインのフードデリバリーサービスのように、単に商品を売るのではなくユーザーにトータルで体験を提供する「モノ売りからコト売り」への転換をサポートしていくことは、私たちの重要な役割でしょう。

業界全体の効率化も、支えていかなくてはなりません。販売戦略の立て方からマーケティング手法の選定、サプライチェーンの最適化、ガバナンスやファイナンス能力の強化、現場レベルでのオペレーション改善まで、あらゆるレベルでの支援を担っていきます。消費者に関するデータの利活用もさらに進めていくべきでしょう。消費者データの集約化には、技術的にも倫理的にもまだまだ高いハードルがありますが、だからこそ私たちコンサルタントが率先して知恵を絞っていくべきです。

消費者にとって最大のタッチポイントであるリアル店舗の改革も、欠かすことのできない大きなアジェンダです。まず大切なのは「商品がすぐにみつからない」「レジの待ち時間が長い」といった今ある不便さを解決していくこと。これは例えば、商品をレコメンドしてくれるコンシェルジュロボットを導入するとか、デジタルサイネージを充実させてレジの待ち時間をエンターテイメント化するなど、テクノロジーによるさまざまなアプローチが考えられるでしょう。同時に、小売店舗という巨大なネットワーク自体の活用も考えるべきフェーズを迎えつつある。例えば日本には、コンビニだけで5万軒を超えるリアル店舗があります。この巨大な物流ネットワークを活用すれば、単に買い物だけではなく社会インフラを担うような新たなサービスを展開することもできるはずです。

それぞれ一筋縄ではいかない課題です。けれど、社会全体の枠組みを問い直すことに長けたストラテジックインパクト(SI)や、テクノロジーに関する最先端の知見を有するメディア・エンターテインメント・テクノロジー(TMT)といった専門性の高いチームを有し、高い実行力を備えたM&Aトランザクション部門も備えたEYでなら、きっとそれを解決することができる。総合ファームの中でも極めて強力なチーム力を誇るEYこそが、コンシューマー業界の未来を切り拓いていけるはずだと感じています。

インタビューを受ける渋川の画像

もちろん、そうした他セクターの力をフルに活用するためには、私たち消費財・小売流通セクターの一人ひとりが、この業界のあるべき姿を、きちんと想像できていなければなりません。どうすれば消費者にとって豊かな世界をつくれるのか。これを自分の言葉で語れるか否かが、コンサルタントとしての最低条件だと言っても過言ではありません。

とはいえ、難しく考えることはないんです。私たちは、一人ひとりが消費者なのですから。日々の暮らしのなかで感じるちょっとした不便さや不満が、まずは思考のスタート地点になるはずです。そこからどうやってより良い世界を描きだすのか。そのギャップを埋めていく作業こそが、私たちの仕事だとも言えるでしょう。だから私は求める人材を尋ねられると、「ドラえもんよりも、のび太くんのような人」と答えることにしています。まずは自分がこんなことをしたいという明確な想いがあった上で、コンサルティングスキルやテクノロジーという「秘密道具」を柔軟に駆使して、それを実現していける。そんなのび太くんのような人材を、ひとりでも多くお待ちしています。

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