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学生たちが食料危機の解決に挑戦 Open Science Data Challenge 最終発表イベントを開催
EYSC人事 岡本
EYのパーパスである「Building a better working world(より良い社会の構築を目指して)」。そのパーパスを具現化する取り組みのひとつとして、毎年開催されているのが「EY Open Science Data Challenge」です。全世界から1万人以上が参加するこのコンペティションに、今年は日本から多くの学生がエントリーしました。
2023年度の課題は「世界の食料供給」。参加者は衛星データやレーダーデータを使用しベトナムの水田を特定、米の収穫量を予測するアルゴリズムの開発に挑戦。さまざまなバックグラウンドを持つ学生たちがネットワーキングで協力し合い、約2カ月かけて取り組んだ成果が3月27日、EYの東京オフィスにて発表されました。
同じデータを活用しながらも、開発されたアルゴリズムはそれぞれの個性が。発表者に他の参加者が積極的に質問を行うなど、熱のこもったやりとりが繰り広げられました。
イベント終了後、懇親会や会社紹介が行われる中、今回のコンペティションに参加した学生2名とEY Japan Date Scienceユニットのリーダーで、アンバサダーとしてこの取り組みに参加している、小林に話を聞きました。
参加したことで、世界をよりよくするための道筋が見えました
深井 23年4月入社
私は大学で植物生理学を専攻し、稲を題材とした研究に取り組んできました。今回のテーマがまさに稲の収穫量を予測するものであったこと、また自分の研究を社会的課題の解決に役立てられることに魅力を感じ、このコンペティションに参加しました。
実際に取り組んでみるとテーマの近さはあったものの、衛星から取れるデータをどう理解し活用していくのかなど難しく感じる部分もありました。その一方で、過去を知るための自分の研究とは対照的に、未来を予測するという今回の内容に面白さを感じました。
発表は当初個人で行う予定でしたが、他の参加者から誘われネットワーキングをすることになりました。機械学習や情報系など、さまざまなバックグラウンドを持つ人々と一緒に取り組むことで、自分にはなかった視点や考え方を知ることができ、大変勉強になったと感じています。
4月からEYで働いていますが、今回の経験はEYのパーパスである「Building a better working world」についても深く考える良い機会になりました。
実は昔から、世界をより良くするために何かしたいという想いを持ちながらも、実際にそれを形にするのは難しいと考えていました。このコンペティションに参加したことで、EYでなら可能だということがわかり、これからの道筋が見えた気がしています。
今後は、農学、生物多様性、環境など現在注目が集まっている分野の課題について、農学博士として研究してきたからこそ持ち得る価値観や概念、技術などを反映し、より精度の高い、科学的に妥当な意思決定ができるようリードしていきたいと考えています。
自分の書いたコードがより良い社会の構築に直結することを実感し、意識が大きく変わりました
申さん
私は大学でプログラミングを学んでいます。学校から外に出て、プログラミングに興味がある方々の中で自分の力を試してみたいと考え、今回のコンペティションに挑戦しました。
当初は農業についての背景知識もまったくなく、植生指数と聞いてもどんなものか想像すらつきませんでした。しかし論文などを読みその背景を理解してからは、やりたいことが次々に出てきて、コーディングの習得が楽しくなっていきました。
中間報告まではひとりだったのですが、それだと難しい部分もあり、他の参加者とネットワーキングできたらと考えていました。そんな時、ちょうど深井さんと話す機会があり、チームを組むことになりました。深井さんはコーディングができる人を探していて、私は農業の背景知識を持った人を探していたため、とても相性が良かったんです。
自分ひとりで進めていた時は締め切りを設けていなかったので、期限が延びてしまうこともありましたが、チームになってからは計画的に取り組めるようになり、より多くの活動ができるようになりました。たくさんの学びもあり、ネットワーキングをして本当に良かったと感じています。
また、他の参加者からも多くの刺激を受けました。例えば植生指数のEVIは欠損値が多く、それを全部消してしまうと全体的にデータが少なくなってしまいます。そのため活用することを諦めていたのですが、今回の最終発表で参加者のひとりがその欠損値の前後の平均を取って活用しているのを見て、自分では思いつかなかったやり方を学び、知識も増えました。
今回のコンペティションに参加したことで、自分が好きなプログラミングの価値や役割を再認識することができたと感じています。自分の書いたコードが社会の役に立つことを実感し、意識が大きく変わりました。今回の経験をもとに、これから自分の専門性を活かして社会的課題の解決に貢献していきたいと考えています。
このコンペティションを通して、EYがさまざまな社会的課題に取り組む企業であることを理解してもらえたら
データサイエンス アソシエートパートナー 小林
このコンペティションの意義は、テクノロジーを使って社会的課題を解決していくことです。
2年前のコンペティションでは、森林火災を課題に衛星画像から火災の特定と延焼地域を予測しました。その時の優勝モデルは、現在オーストラリアとサンフランシスコの消防局で使われています。今回も良いモデルが誕生すれば、NGOや科学者に無償で提供されます。勝ったら終わりではなく、そこから社会的価値を実現するという目標につながっているのです。
EYは、非営利の取り組みを後押ししています。「サポートします」と遠くで見ているのではなく、実際の活動を通して直接社会的課題に貢献する。それはEYが「Building a better working world」というパーパスに対し、本気で取り組んでいるという強いメッセージでもあります。
今回初めて学生のみなさんに参加していただき、オンサイトでネットワーキングをしてもらいました。初回、中間、最終と発表を重ねていく中で自然とチームが出来上がり、知識や技術を共有することでどんどん内容がブラッシュアップされていったと感じています。
データを使ったコンペティションは他にもたくさんありますが、コンサルティングファームが行うものは多くはありません。地球環境を課題にした内容も実にEYらしいものです。
参加してくれる学生については正直未知数でしたが、ただ数字を追うのではなく、コンサルティングへの指向性も持ちつつデータ分析力も兼ね備えている学生が多く、大変驚かされました。一昔前なら、分析系の技術を持っているのはその分野の勉強をしている一部の学生に限られていました。しかし現在では道具として上手に使いこなしています。その上でプレゼンテーションでの見せ方まで工夫するなど、発表のスキルに関しても非常にレベルが高かったと感じました。
学生たちにオンサイトでネットワーキングしてもらうこの取り組みは、今後も続けていきたいですね。EYを数多あるコンサルティングファームのひとつとしてではなく、「Building a better working world」というパーパスのもと、さまざまな社会的課題に取り組む企業であることを理解してもらいたいと考えています。そしてテクノロジー系の学生にも活躍できる場があることを知ってもらえたら嬉しいです。
このような取り組みを通して、学生たちに社会的課題解決への意識を高めてもらい、彼らの成長や将来のキャリアにつながることを願っています。また、EYとしても若い才能と出会い、彼らと一緒に働くことで更なるイノベーションを生み出していくことが目指しています。
コンペティションを通じて、参加者たちが得た経験やスキルは、今後の学業やキャリアにおいて大いに役立つことでしょう。私たちは引き続き、このようなコンペティションを通じて社会的課題に取り組み、学生たちとともに成長していくことを楽しみにしています。
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